有明海の海産物・レシピ

ビゼンクラゲ(ヒゼンクラゲ科)

ビゼンクラゲ(ヒゼンクラゲ科)
学名
Rhopilema esculenta
英名
Bizen jelly fish
地方名(方言)
アカクラゲ
主な漁場
有明海全域
漁期
7〜10月
主な漁法
くらげ網、すくい網

傘の直径が50〜70cmにもなる大型の食用クラゲでサンゴ等と同じ腔腸動物の一種。有明海での産卵時期や場所、生殖の方法等その生態については半透明の傘(ベ-ル)の中に隠されたように全く分かっていない。

成長は極めて速く、4月下旬から5月に六角川河口に出現した傘径1〜2cmの個体が、8月には傘径65cm、20Kgになったという記録がある。その後、9月以降は沖合底層に沈降し、12月頃までに死ぬとされ、寿命は1年と考えられている。

年によっては、船上からその傘を見かけることもあるが、往時の大豊漁を偲ぶよすがもない。少なくなったこともあり、商品価値が高く、大型の個体では市場で1尾1万円以上する時もある。

中華料理の食材として利用されるが、ナマスやきゅうりと胡麻和えにすればコリコリと歯ごたえがありおいしい。

(佐賀県水産課「佐賀のさかな図鑑」より)

前海もん有明海は干満の差が約6mあり、干潮時には沖合5〜7kmまで広大な干潟が広がります。 そこを棲みかとする生き物たちは珍しい姿・形をしていて「前海(まえうみ)もん」とも呼ばれています。