組織概要
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組合長挨拶

佐賀県有明海漁業協同組合は、平成19年に18漁協が合併して1漁協となりましたが、今年で13年目を迎えました。東は神埼市千代田町から南は太良町大浦まで、4市2町に15支所が点在し、佐賀市西与賀町に本所を構えています。こうした広範囲にわたる所帯の組合長を、今般の第13年度の通常総代会で、新たに拝命いたしました。漁業者の方々の生産や生活をあずかり、さらには役職員の方々の生活をあずかることとなった長として、大変な緊張感とともに、その重責を痛感しています。
かえりみますと、これまで有明海を生業の場として育み、「有明海漁業協同組合」を築いて来られた先人漁業者の方々の跡を継ぎ、先輩方のノウハウを活かしながら、この先の漁協経営や運営をはじめ、有明海の再生にも、しっかり取り組んでいかねばならないと強く思っており、あらためて大きな責任を感じています。
本業の海苔養殖は、近年の温暖化等の影響により、高水温やゲリラ豪雨、さらには赤潮の発生等で毎年厳しい漁場環境にさらされています。一方で、漁業者の数は、全国同様、高齢化とともに減少傾向にあり、産業を維持していくことの大変さにも直面しています。
そうした中でも、当漁協は集団管理体制を基本としながら養殖管理を徹底し、併せて協業化や効率的な機器等の導入も図りながら生産を維持、向上していかねばならないと強く思っています。また、新型コロナウィルスの感染拡大という、これまで経験したことのない社会環境下に直面し、この先の感染状況によっては、漁協も多様な対応を取ることが必要となり、その準備の必要性も感じています。
私たちは、漁業協同組合ですので、相互扶助の精神で、将来にわたり有明海という資本を基に収益を上げ、漁協者と役職員がワンチームとなって、海苔の安定生産はもとより、水産資源の回復に向けて、精いっぱい努力し、漁協の経営基盤の充実、強化を図り、円滑な漁協運営に努めてまいりたいと考えています。
今後とも、皆様方のご意見を拝聴しながら、様々な課題に、しっかり対応してまいる所存ですので、どうかよろしくお願い申し上げます。
令和2年7月
佐賀県有明海漁業協同組合 代表理事組合長 西久保 敏